四十九日を過ぎてから
お祝いを頂いたときのお返しとしての内祝いは、遅くなることがないように適切な時期にお渡しするものです。結婚、出産、進学、新築など様々な場面でお返しすることがありますが、先方が喪中の時には注意が必要です。一般的には内祝いを贈る時期は1ヶ月を目安にするのがいいとされていますが、先方が喪中ですとその期間内にお贈りするのは難しいこともあります。喪中の場合には四十九日を目安としましょう。四十九日の法要が終われば喪が開けたことになりますので、内祝いをお贈りしても失礼には当たりません。先方が仏教以外の宗教のこともありますが、四十九日を目安としておけば大丈夫です。先様の事情やお気持ちを考慮してお渡しするのが無難です。
贈る品物にも注意が必要
先方が喪中の時にはお渡しする時期とともに、品物にも注意が必要です。白いハンカチは故人を連想させるものですのでいけませんし、逆に派手なデザインはおめでたさを演出しますので避けましょう。刃物やくしは、終わる、離れる、切るなどのお別れの言葉を連想させますので選んではいけません。のし紙にも注意が必要です。通常は内祝いと書いたのし紙を使いますが、先方が喪中の時には御礼と書きます。お返しの品物と一緒にお礼状を送る時にもその文面に気をつけましょう。終わる、去る、割れる、切れるなどの別れを連想する言葉は使わないようにします。度々、近々、重ね重ね、再び、また、などの同じことを繰り返す言葉も避けたほうがいいでしょう。